どうでもいい話

僕のブログ歴は今年で9年目を迎える。以前はこことは違うサイトのブログサービスを利用していて、大体それが04年の夏だったと記憶している。 ブログは文章を磨く特訓になるとも聞くが、正直自分の中で文章力が上がったとは思わない。僕の場合、句読点や文法が滅茶苦茶なので 時々自分の書いた文章を見直して頭を抱える事もある。まあ、別に誰かに迷惑をかけているわけでもないし、これで食べているわけでもないから 文章が滅茶苦茶でも問題ないだろうと言い訳をしつつ、今日もこうして駄文を書いている。

文章力が飛びぬけて高いと聞いて、いの一番に思いつく作家はやはり『三島由紀夫』だと思う。 三島由紀夫の作品は特段好きという訳ではないけれども、一端読み始めるとスラスラと最後まで読めてしまう魅力があって、そこは流石だと思う。 本当に頭の良い人というのは、どのレベルの人間に対しても、物事を上手く説明できるというが、三島がその最たる例であり、自分が初めて衝撃を受けた存在だった。仮面の告白に始まり、金閣寺潮騒と彼の作品を読んでいったが、物語の良し悪しはともかく、文章に関しては本当に素晴らしいかな。

もう1人は秋山瑞人で、ラノベ作家を出した時点で化けの皮がはがれたような気もするが、この人の文章も巧い。 三島もそうだが、文章を読んでいて、すぐに頭の中にその光景を思い浮かべる事が出来るのだ。こんな感覚は中々お目にかかれない。 そういう意味では『イリヤの空、UFOの夏』は自分にとっては革命的な作品であり、別にラノベというジャンルを見下しているつもりはなかったのだが ちょっと認識を改めるきっかけになったのは事実だ。巧いというよりかは文章が好み・感性が合うという点では、乃南アサ冲方丁天童荒太藤沢周平が挙がる。逆に文章嫌いなんだけど、物語が面白いからという点では川上稔高村薫志茂田景樹が良い。志茂田景樹なんか、ああ・・・あの変なビジュアルのおっさんとか思ってた過去の自分殴りたいですね。面白い作品を書かれる方。 でも川上稔ってここに選出することに凄く違和感を感じるなあ・・・・・ま、好きだから良いのです。

今はあんまり思わないけど、文で人の心を動かせると知った時には、無性に自分もそういう文章を書きたくなる欲望にかられました。 まあ、努力も勿論ですが、才能の世界ですね。やっぱり。 そういう言い訳をしている時点で、私の決意はカスみたいなもんだと告白しているようなもんですが。

夏目漱石が作家になったエピソードの1つとして、友人に(友人有名な人なんだけど、誰か忘れました)ペン1つで歴史的な作品が生み出せる魅力を説かれて、その道を志すようになったというのがありますね。 元々本人は建築家になりたかったようですが。 実際はそんなに簡単な道ではないですが、敷居だけは万人に開かれているという点では、他に類を見ないジャンルですね。